脳性麻痺のお子様がオステオパシー施術を受けた後によく見られる経過

オステオパシーの施術を受けるとどうなるのか?、普段受けている理学療法と何が違うのか?、これはオステオパシーを受診してみようか迷っているご家族様にとって一番気になるところではないでしょうか?

私が理学療法士として10年程働いた頃からJOPAでオステオパシーを学びだし、およそ10年が経過しました。

病院に勤めて機能訓練を行なっていた頃と、オステオパシー専門治療院として独立した今とは、施術したお子様の経過が大きく違うという事を年々強く感じています。

あくまで個人的な経験に基づく印象を書きたいと思います。

【機能訓練中心にしていた頃】

・訓練時間中は身体が動きやすくなったり、動きがスムーズになるが、1週間後にはまた元の状態に戻っていることが多かった。

・それぞれのお子様の独自の身体の使い方のパターンは基本変わる事はなく、お子様の成長と共にその独自の身体の使い方のパターンは強くなっていった。

・ずっと理学療法しているにも関わらず、変形が強くなって、手術に至るケースも少なくなかった。

・機能的に改善されるピークは小学校低学年までで、その後はどんどん機能が落ちていく傾向が多かった。

【オステオパシー専門で施術してから】

・施術時間中に大きな変化がなくても、次回来院時までに期間に良好な変化が起こる事が多い。

・「今まで出来なかったことが気づいたら出来るようになってました」という報告が多い。

・身体状態の改善に年齢的な難しさを感じなくなった

オステオパシーは、症状として出ている問題部分ではなく、それが起こっている原因を探して施術します。

以前は筋肉が固いところを柔らかく、筋肉の働きの弱い麻痺の部分をハンドリングで助けと言った形でやってきましたが、今は「なぜその筋肉が緊張して固くなっているのか?」の原因に対して施術する様になったので、効果を体感できるまで2-3日掛かるものの、施術の効果は持続しやすくなったと感じています。

オステオパシーの施術は、機能訓練の時のようなその時に大きな変化はなかったとしても、時間をかけてゆっくりと本人のキャパに合わせて積み上がる、そんな印象を持っています。

日々の機能訓練の結果に物足りなさを感じておられられる方、是非とも一度、オステオパシーを体験される事をオススメします。

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